20260728 Manzanaの創設者ナタリア・モレーノさん来所

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ふう。仕事が終わってみんな帰り、ビールを開けて一杯やっている。 寒くなって周りはみんな風邪をひいて、ぼくも少し喉をやられて本調子ではないのだけど、今日の達成感は、ビールでふっと和らげずには眠れそうもない。

ナタリア・モレーノの名前を聞いたのは、2年前RELAVINの集会をした時にアンドレアから「招待したらいい」とメアドをもらったのがきっかけだった。ペトロ政権のある種目玉の一つだった平等・公正省のケアの責任者だった。

ラテンアメリカのケアシステムの導入で、どこの国でもモデルとされているのがボゴタの「マンサーナ」と呼ばれる取り組みだ。家庭でケアを強いられている女性たちが、ケアが必要な家族とそこに行き、ケアを職員に任せる。その間、洗濯も済ませられるし、お昼ご飯も作らずに食べて済ませられる。希望すればヨガの教室があったり、ずっと家族の世話をしてきて学校に行けなかった人がそこで新たに学んだりもする。チリやメキシコなど、これからケアシステムを導入する国はこれをモデルにしている。ナタリアがこの生みの親なのだ。

昨年、メキシコでCEPAL(ラテンアメリカ・カリブ経済委員会)の女性会議があったときに、国連人権高等弁務官事務所で障害者の権利を担当しているファクンド・チャベスから「トベはマンサーナと接触したらいい」とアドバイスをもらった。その会議にはナタリアも来ていたので、彼女が出るイベントに行っては終わるのを待って話そうと思った。しかし、彼女たちコロンビア政府の代表団は常にチリの代表団と行動を共にして忙しく、会議から会議へと飛び回っていて叶わず、そのまま会議を終えて帰国したのだった。

すぐに沖縄のJICAの高嶺先生の研修に加わり、その間にナタリアに上のような事情を書いて送って「一度ミーティングしたい」と依頼した。仕事ができる人の特徴で、速攻で返信が来た。依頼もすんなり通り、その数日後には、たしか日本時間のとても遅い時間にミーティングをして話したのだった。

ぼくらは、マンサーナには高齢者の家族だけでなく障害者の家族も来て、特にこれといって活動もせずに過ごしているはずなので、ぼくらが自立生活センターの仕事としてそこに行き、相談に乗ったり活動を提案したりできるとナタリアに話した。ナタリアは、これまで自立生活やパーソナルアシスタントというのは家族から警戒されていたけれど、私たちが間に入って交渉できると言ってくれた。その後にぼくがいない11月頃だったか、訪ねてきてくれて、ここのみんなとはもううまくコミュニケーションができたようだった。

その後トベは、ICBFやPNUDの仕事でとても忙しくなって、ナタリアとはそのまま何も進められないままだった。しかし、PNUDのプロジェクトの一環で、まさかの「マンサーナに行って自立生活について話す」という活動が組まれ、とても理解が得られたという結果にもなった。これが嬉しくて、ぼくはナタリアにまたメールを書いてこれを知らせたら、ナタリアからは「平等・公正省は今週一杯で閉鎖される」という知らせとともに「おめでとう」と言ってくれたのだった。

ぼくは何としても会って一度話したいと思っていたので、今回、アイデーに頼んで調整してもらったら、ナタリアからは「もう政府にいないし、今はフリーで働いているだけなのにいいのかな?」みたいな返事が来たらしい。ぼくらにとって、ナタリアはケアのテーマではスーパースターみたいな人なのに。

そして、今朝のお昼前に平等省の元同僚と到着してくれて、会った瞬間に「やっと会えたね」と言ってくれ、ぼくはこれまでのぼくらの活動、方針、これからの予定を説明した。たぶん、目指すところは同じだと理解してくれた。また会う約束をし、お別れを言ってもう一度お別れを言った。

たぶんぼくの彼女に対するリスペクトも伝わったし、ぼくもきちんとぼくらのやっていることが認められたという強い実感があった。元同僚に「ここはコロンビアでたった一つの自立生活センターで、最先端で革新的なイノベーションモデルなんだよ」と説明してくれていた。帰ってからメッセージが来て、「私に任せて。いっしょに進められると思う」と書いてあった。

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20260616 ボゴタ、Manzana de Cuidadoでのセミナー

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おそらく、昨日コロンビアでは歴史的とも言っていい大きな一歩を進めたのではないでしょうか。上の写真は、何ということのない、トベ自立生活センターの日頃の活動の一枚に過ぎないと見えるでしょうが、これは今後、現在ラテンアメリカの国々で進行中のケアシステムの導入に際して、障害者が自立生活センターという「武器」を使って、システムの中から障害者の人たちを救い出していく、最初のステップとなるだろうものです。

3月からトベがUNDPの支援を受けているのはここでもお伝えして来ましたが、これはそのプロジェクトの一環で6つ計画された、ボゴタ市内にあるManzana de Cuidadoと呼ばれるケアセンターを回って自立生活について講演する一連の活動の第一回でした。

Manzana は2020年に、クラウディア・ロペスが市長時代に現在平等・公正省でケア局長を務めるナタリア・モレーノさんが設計したもので、現在28箇所ありますが、まだ拡張中です。昨日トベのみんなが行って講義をしたのはSubaという地区にあるManzana でした。誰でも徒歩圏内にあるというのが基本で、ここに高齢者や障害のある家族を、Cuidadoraと呼ばれる基本的に母親である女性が連れていくと、その間その家族はManzanaのスタッフがケアし、その間女性はヨガをしてリラックスしたり、ずっと家に閉じ込められてきて学校に通う機会も奪われていたのでここで学ぶということもされています。共同の洗濯機が設置され食堂もあるので、この間にすべての家事から解放され自分だけの時間を過ごせるようになっています。